人権教育参観授業 & 人権講演会
2023年12月11日 19時27分 先週の12月8日(金)の5・6時間目に人権教育参観日と人権講演会が行われました。保護者の方や、地域の方などたくさんの方が来校されました。ありがとうございました。
【1年生の参観授業「人権の歴史」】
弥生時代の米作りの中で、支配者が広い土地と人々を支配するために差別をつくったことなどを復習した後、支配する側と支配される側の立場の人がどんなことを考えて生活していたのかグループで話し合ったり、発表し合ったりしました。
授業の後半では「なぜ差別はなくならないのだろうか?」という先生の問い掛けに、生徒たちは課題意識をもって主体的に考えていました。
【2年生の参観授業「隠れた思い込み~アンコンシャス・バイアス~」】
自分自身に潜む思い込みについて知る授業です。血液型の話から授業が始まり、先生が示した例文を解釈したりイラストを見たりする中で、私たちが無意識のうちに決めつけていることに気づいたりしました。
この授業は、最初から保護者の方も一緒に学習活動に参加し、グループの話合いでも保護者の方がどんどん発言してくださっていました。
【3年生の参観授業「就職差別解消に向けて」】
もうすぐ入試や中学校卒業を迎える3年生は、就職差別につながる恐れのある面接内容について考えました。ある会社の昔の質問事項について、「適切なもの」「不適切なもの」を班で話し合いました。「〇〇はどうなんだろうか?」「これはいらないよね。」「これは・・・難しいなあ。」と悩んでいました。
【人権教育講演会】
今治市市民参画課人権啓発室の人権教育指導員の方を講師としてお招きし、「あなたならどうする?~ハンセン病問題について考えよう~」の演題で、1時間余りの講演を聞いて学習しました。
最初に、アイスブレイキングで体を動かしたり、手品を見たりしました。このときにも「人を変えるのは難しいが、自分は変わろうと思えば変われる。」や「偏見や思い込みから差別が生まれる。」と先生は投げ掛けられました。
次に、配ってくださったプリントを基に、ハンセン病問題について詳しく学習しました。学んだことをすぐに、講師の先生が出されたクイズや問題の中で確認することもできました。
最後に先生が奏でるギターで、先生と一緒に「翼をください」を歌って講演会が終わりました。生徒たちが書いた感想には「ハンセン病のことや苦しい思いをしてきた多くの人のことがわかりました。」や「自分たちができることは、正しい事実に沿って発言することだと改めて感じました。」などがあり、学びが多い一日となりました。講師の先生、ありがとうございました。