今治市社会を明るくする運動中学生弁論大会
2022年7月27日 19時10分本日の午後、今治市公会堂にて、社会を明るくする運動中学生弁論大会が開かれました。本校からは2年生女子1名が代表で出場しました。この生徒は、プロサッカー選手になるという夢を叶えるために、親元を離れてJFAアカデミー今治で仲間と切磋琢磨したいと本校に入学し、寮で生活をしています。
今日発表した作文では、この道を選んだときの気持ちや今の生活の様子、それを支えてくれている家族や友達、周りの人たちへの感謝の気持ちを表現しています。特に、毎週末実家で過ごした後、母親が必ず寮まで送ってくれる車の中で、母親と交わす会話が楽しみであること、そしてある時、私が生まれた時のことを話してくれたこと、これらを通して、自分が皆に支えられて生きていると実感したことなどを、「ありがとう」の言葉を添えて、胸を張って堂々と発表しました。会場で発表を聞いたお母さんは号泣だったそうです。
JFAアカデミー今治の生徒は夏休みに入ると、県外などの実家に帰るため、この生徒は今日までの発表練習に困りました。そこで、国語の先生や担任の先生と相談して、持ち帰っているタブレットを使ってオンラインで先生たちに見てもらいました。今日まで毎日、土日もオンラインで練習し、時にはサッカーの練習を終えて、夜になって先生たちに見てもらったこともあったそうです。そのような毎日の努力が、今日の発表につながりましたね。
ずっとオンラインだったため、今日は午前中に、学校の体育館のステージでマイクを使って練習し、本番に臨みました。学校を出発する前に、校長先生や職員室の先生たちからエールをもらっていました。
学校では、オンライン視聴を希望したクラスメイト6人が、電子黒板で応援しました。開会式の前から教室に集まり、他の学校の人たちの発表を感心して聞いています。いよいよこの生徒の発表。固唾を飲んで、画面を見つめます。教室に居ながらも、心は会場に飛んでいます。
発表が終わった後、クラスメイトたちは、発表を聞いて感想を書きました。その作文には、友達の発表がかっこよかったことや、家族の大切さを改めて考えた言葉や、自分の生活を振り返って親への感謝の気持ち、同じ14歳なのに親元を離れて夢に向かっている友達がすごいと感じたこと、自分の夢について考えたこと、当たり前だと思っていることが当たり前ではないと感じたこと、同じ部活の仲間にありがとうと言いたい、などの言葉がちりばめられていました。たくさんのことを学んだ弁論大会でした。