文化祭「Enjoy!! ~1秒1秒の青春を。~」【その2】
2021年11月6日 16時55分合唱コンクールの結果発表と表彰が行われた閉会式の後、全校生徒で片づけをしました。それぞれの思いが交錯する中、短時間で片づけが終わり、生徒たちは整然と並んで腰をおろし始めました。先生たちは誰も指示を出していません。いつもなら聞こえる「静かにしなさい。」とか「きちんとしなさい。」という叱り声が一切聞こえません。「学校行事を通して成長した朝中生の姿」がここにあります。
教室に帰って、担任の先生から待ちこがれた言葉を聞き、お弁当の時間。各教室の写真を撮って回ると、明らかにどの教室も空気が違います。温かいんです。表情も違います。言葉では言い表せない温かさで包まれています。きっと仲間とか団結とか絆とか心と心の響き合いとか、そういったものを感じているのでしょうね。
昼休み、教室やろうかから聞こえてくる生徒たちの声がいつもと違います。優しい言葉が響き、穏やかな風が吹き抜けます。運動場では、たくさんの1年生の男子と女子が一緒に仲よくサッカーをしています。今年初めて見る光景に、職員室にいた先生方の目もゆるみます。先生からのつぶやきが聞こえました。「これも音楽の力ですね。」と。私もうなずきました。
6時間目の3年生の理科の授業では、予定を変更して、今の私の正直な気持ちを「前日の音楽室での話合いと練習と今日の歌声、教師をしていてうれしい瞬間でした。この空間に一緒にいさせてもらえてありがとう。」と伝えて、「今の君達の心の中にあるものを素直に文字に表してほしい。」と作文用紙を配り、書けた生徒は理科のプリントの問題を解きました。真っ先に書き上げて持ってきた生徒が作った作品は「コンクール 一位でなくても 絆は一位」。心を打つ作品です。他の生徒もそれぞれの思いを作文や詩、短歌、俳句に表現したので、担任の先生や学年主任の先生などに見ていただきました。
小春日和の今日、朝中の校舎は温かい空気に包まれ、確かな歩みに手応えを感じた文化の日となりました。朝中生のみなさん、ありがとう。あしたからもよろしくお願いします。